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共に組織化し、闘い、勝利する:第27回IUF世界総会

28.09.17 News
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27IUF世界総会は、これまでで最も幅広い分野から最多の出席者が参加し、2017829日~91日にジュネーブで開催された。2012年の前回の総会から出席者は29%増え世界各国から518名が集まり、その中の公式代議員339名が世界総会のプログラムに参加した。また全ての地域並びにセクターからも参加者が集まり、世界総会に対する高い熱意、意気込み及び連帯が感じられた。

世界総会は現行の闘争を基に主に4つのテーマから構成され、それぞれ総論としてIUFとメンバーにとっての具体的な目標を設定した。その4つのテーマとは、「尊厳と権利、安定を伴った高い賃金を求めて組織化し闘う」「我々の職場を安全かつ健全にするために組織化し闘う」「平等と多様性を求めて組織化し闘う」「進歩的且つ民主的な政治を求めて組織化し闘う」、である。

実際にはこれらの闘いは切り離せないものである。全ての労働者が労働組合を結成し、彼らの労働条件の改善を団体で交渉する権利は、全ての労働者たちが安全な職場と安定した高い賃金並びに平等と尊厳を確保する基礎となる。それは、世界総会に集結した積極的なメンバーである、食品飲料労働者、農業農園労働者、ホテル・ケータリング・レストラン労働者の日常の闘いを団結させるものであり、また移民労働者と家事労働者の闘いを団結させるものである。

CokeAmatil

世界総会は多国籍企業に関する活動の範囲を拡大し続けるよう、書記局に委任した。また、インドネシアのコカ・コーラ地域ボトラーであるコカ・コーラ・アマティルの組合員が解雇されたのに抗議するために「我々はアトラとルトゥフィだ!」キャンペーンの立ち上げを熱意をもって受け入れたことは、まさにIUFの連帯文化を象徴するものだった。

IUFは職場と社会における平等にコミットしているが、総会に先立って初となるLGBTI労働者同盟会議が開催され多数が出席し、重要な1歩を踏み出した。これによりLGBTI労働者同盟はIUF内に正式なグループを形成し、各意思決定機関に出席することとなる。そして世界総会に先立ち、青年労働者総会も初めて開催された。そして青年労働者たちも青年労働者委員会を設立し、IUFの意思決定構造に代表を送ることになる。LGBTI労働者同盟と青年労働者会議が任命した作業グループは、世界総会によって採択されたIUF規約の変更を基にこの活動を実施して行く。

またこれまでで最大の女性総会も世界総会に先だって開催され、女性労働者と労働組合が直面する新たな課題と問題を念頭に、平等のためのIUF行動プログラムを改定した。現在IUF戦略リーダーシップ委員会(三役会)の半数以上が女性メンバーから構成されている。パトリシア・アロンソ(アルゼンチン、FAUPPA)がIUF女性委員会の議長となった。

本世界総会は、強いコミットメントと発想並びに想像力を持って1997年からIUFを率いてきた退任するロン・オズワルド書記長の貢献に温かい感謝の意を表明した。オズワルド書記長を引き継ぎスー・ロンリー書記次長が新たに書記長になることが全会一致で決定された。またスウェーデン食品労働組合のハンス・オロフ・ニルソン会長も退任し、北米のUFCWのマーク・ローリッツェンが全会一致で新会長に選ばれた。

本世界総会で採択された全決議のリストはここをクリック。