グローバル・ユニリーバ会議で権利に関する議題が拡大/引き続き不安定雇用を後退させなければならない

17.03.13 News
IUFとユニリーバの関係で厳しい対立が際立ったが、労使会議のプロセスが具体的な結果を生んだ。本会議の前日、IUFとインドネシア、スバングのユニリーバ・ケカップ・バンゴのメンバーたちは、長期間にわたる闘争を経て、臨時雇用と契約労働者に600以上の新規の直接常用雇用を確保した。
この会議に両者が異なる要求と期待を持って臨んだので、緊張は避けられなかった。会議では、より広く深い議題が扱われたが、それは、前向きで、他の多国籍企業の模範になるものだった。
IUFからロン・オズワルド書記長、IUF加盟労組代表、本部・地域書記局の代表、及びインダストリオールの代表たちは、3月5日にロンドンでユニリーバ本社および地域の経営陣と会合し、主要な問題に関して話し合いを継続した。中核的な問題は、依然として労働組合権で、この権利の否定が時として厳しい対立に波及する恐れがあるものの、議題は不安定雇用と、生産の外注化、ジェンダー平等と国際的安全衛生政策にまで広げられた。

家庭の安全、職場の安全 - 暴力には毅然たる対応を

15.03.13 Feature

『”国連-女性”の国別データによると、世界で10名のうち7名の女性が、人生のある時点で、身体的かつ・あるいは性的な暴力を経験している事実が浮かび上がる。統計は、女性や少女に対する暴力が普遍的な現象で、収入や階級、文化には無関係であることを示している。女性や少女に対する暴力の形式や種類には、身近なパートナーの暴力、早婚、強制結婚、強制的な妊娠、名誉犯罪、女性性器切除、女性殺害、パートナー以外の者による性的暴行、職場や他の組織や公共の場のセクハラ、人身売買、国家黙認の暴力、紛争状況における女性への暴力などが含まれる。複数の差別に直面する女性や少女の特定グループは、増加する暴力の危険にさらされている』

(出典:第57回国連女性の身分に関する委員会(UNCSW)への女性と少女に対する暴力防止に関する国連事務局長の報告書、2013年3月)

フィジー:フェアトレードが製糖工場での労働権侵害を無視?

15.03.13 News

IUFとITUCは、英国ガーディアン紙に掲載されたフェアトレード財団による記事にあるフィジーのフェアトレードの砂糖について、公然と異議を唱えている。

ニュージーランドのファーストフード労働者はどうやってスーパーサイズ賃金にしたか?

15.03.13 News

ニュージーランドの労組、ユナイトは2005年にスーパーサイズ賃金キャンペーンを開始した。今では、KFC、ピザハット、マクドナルド、スターバックス、バーガーキング、ウェンディーズに4000名以上の組合員を擁し、世界で最も成功したファーストフードチェーンの組織化運動のひとつになった。ユナイトの戦略はどんなだろうかって?とても簡単だ!ファーストフードの店に入って、労働者を組織化することだ。

オルグは、3つの要求を提案した。最低賃金の引き上げ、若者向け賃金廃止、労働時間の確保である。

高い離職率がキャンペーンを低下させていたかもしれない中、3万人を超える労働者がユナイトの組合員となり、ユナイトはほとんどすべての目標を達成した。詳細な情報は、LaborNotes website.の記事を参照。

オーストラリア:ライオン乳業労組がストライキで臨時雇用労働者の保護を勝ち取る

15.03.13 News

クレストメッドの乳業メーカー、ライオンで、IUF加盟のNUWの組合員は、クィーンズランド労働者に公正な処遇を得るための会社との交渉が決裂した後、クリスマスイブに24時間のストライキを行った。

会社に対し、クィーンズランドの労働者が求めているのは公正さだという明確なメッセージを伝えるためにやむなくストライキが起こされたが、その後この施設のNUWの組合員は、1月16日に会社の新たな改善提案に合意する投票を行った。

賃金と休暇の改善に加え、新しい労働協約には、ライオンに直接雇用されているいないに関わらず、臨時雇用労働者は、常用労働者と同じ条件で雇用されるとする条項が含まれている。この条項のために会社は派遣労働者や契約労働者をライオン直接雇用の労働者より低条件で雇えなくなる。

ライオングループは、ディリーファーマーズ、PURA,Mooveとファーマーズユニオンなどの会社用の牛乳を製造している。

 

外注化されるオランダのユニリーバ労働者が、一定水準の移籍条件を求めてストライキ ー 今支援しよう!

14.03.13 Urgent Action

ケータリング業界大手、ソデクソに下請けに出されるオランダのユニリバ労働者に一定水準の移籍条件を確保する交渉が決裂し、FNV Bondgenotenは一連の行動を開始した。

2012年に締結したユニリーバ・ソデクソ契約の条件の下、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、北欧諸国、英国、アイルランド、ポーランドでユニリーバにまだ直接雇用されているか、あるいはすでに事業プロバイダーに下請けに出されている、ユニリバの施設管理サービス従業員はすべて、ソデクソに転籍する。そこには清掃者、ケータリング労働者、警備員、受付係などが含まれる。

いくらうわべが変わっても:ハインツとプライベートエクイティの買収の変化

14.03.13 Editorial

年内に株主から承認を得るのを条件に、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイとブラジルの3Gキャピタルは、食品業界の大手ハインツを280億ドルで取得する。これは、工夫を加えたプライベート・エクイティの買収である。『57種の』というフレーズで売り込んできた会社にとっては妥当であるが、ハインツの労働者が被る影響は、レバレッジド・バイアウトで労働者が長い間、経験してきたものと同じだろう。すなわち、投資家が金を最後の一銭までも搾り取るために労働条件と雇用にかける熾烈な圧力である。

すべて込のツアー形態は、ホテル労働者にとって持続可能か?

14.03.13 News

「ツーリズム・コンサーン」とIUFは、すべて含まれるツアー形態の観光が、世界のホテル労働者の権利にどのような影響を与えているかをより良く理解するために、協力することになった。ホテルを含むすべて込のツアー形態はますます普及してきており、厳しい世界経済状況を反映して消費者からの需要が増え、市場が拡大している。

すべて込のツアーを積極的に売り込むために、欧州の大手ツアー手配会社は調査やプロジェクトに資金を投じ、その形態のツアーは「持続可能」であり、本質的に「持続不可能」なものではない、という主張を裏付けようとしている。一方、IUFとそのメンバーは、すべて込のツアーはコスト幅を引き下げ、それに伴いホテル労働者の賃金と労働条件が下がる、という懸念を挙げてきた。さらに我々は、このツアー形態は地域社会や経済、あるいは地元の起業家に恩恵を与えないと、何年にも亘り主張してきた。

インドネシア:ユニリーバのジョイント・ベンチャーで、労組が600名の臨時雇用の労働者に常用雇用を確保

14.03.13 News

インドネシア、サバンのユニリーバのケカップ・バンゴのジョイント・ベンチャーで、600人以上の臨時雇いや契約労働者が、常用雇用に移される。過去10年間にわたり、派遣業者に雇われていた何百名もの労働者にとって、これは不安定雇用の特徴である不安定性や差別や脆弱性に終止符を打つ、人生を変える進展である。

IUF加盟のケカップ・バンゴ独立労組(SPMKB)は、彼らを過去3年間にわたり支援してきた世界のIUFメンバーに感謝の意を表明する連帯の横断幕を掲げ、この素晴らしい達成を祝っている。

 

労組は、欧州中央銀行の害をなす緊急援助を拒否しなければならない

13.09.12 Editorial

投資家は喜んでいる。世界最大の金融機関集団の中央に位置する欧州中央銀行が無制限の国債購入を通じて、財政窮迫の欧州圏政府の支援を約束した。原則的に、これが金利を引き下げ、借り入れコストを緩和するはずだ。しかしこれは高い代償を伴う。中央銀行の援助を要請する政府は、公共部門の雇用と支出をさらに削減しなければならない。

ロシア、ユニリーバでアイスクリームを製造する女性労働者、組合承認と直接雇用を勝ち取る

04.09.12 News

シベリア、オムスクのユニリバー・インマルコ工場でアイスクリーム包装作業に携わる女性労働者は、組合承認と直接雇用復帰を求めてこの5月に3日間のストライキを打ち、勝利した。

工場に雇用される400名の労働者のうち、ユニリーバが直接雇用する約250名の労働者は、2010-2011年に派遣業者に転籍させられ、以前より劣る条件で同じ仕事を続けていた。

女性労働者らは5月12-14日にストライキを打ち、ストライキ3日目に組合を結成し、IUF加盟労組Novoprofに加盟した。工場内外での強力な動員を伴う活動とIUFからの支援(IUF/ユニリーバ契約プロセスの枠組みの中でユニリーバ本社経営者に要求を上げた)が成果を生み、127名の組合員の身分を常用雇用にし、残りの女性を直接雇用に変えるスケジュールと規準に合意した。

 

タックスヘイブンが富裕層を肥やす一方、その他の者は緊縮の被害者

27.07.12 Editorial

G20の指導者たちが、2009年4月の危機サミットでタックスヘイブン廃止の公約をしたが、新しい調査でタックスヘイブンが今まで以上に隆盛をきわめていることがわかった。

労働者が支出の切り詰めを説かれ、年金と公的サービスが容赦なく削られる一方で、世界で最も裕福な投資家たちは、32兆ドルを彼らの国の税務署から隠蔽した。これは世界の貿易・サービスの年間総生産、世界のGDPの45%に相当する。

The  Price of Offshore Revisited (報告書の題名) は、国際決済銀行とIMFのデータの慎重な調査に基づいており、不動産を含む非金融資産を除外している。つまり、この犯罪の範囲は事実上更に大きくなる。このオフショア経済は、富と収入の不平等性や国民所得と負債の比率に大きな影響を与え、また最も重要なことに、源泉国の税基盤に非常に重大なマイナスの影響を与えるのに十分な規模である、と著者は結論づけている。

IUF世界総会、今後の闘争と目標を定める

19.07.12 Feature

『組織化、闘争、勝利!』をスローガンに、ジュネーブで5月15-18日に開催された第26回IUF世界総会は、IUFの歴史上で最大規模の代表が集まり、参加、意欲、連帯の精神が際立っていた。

すべての地域とセクターから、393名の代議員(2007年から増加)が総会に参加した。

ラテンアメリカのクーデターの新モデルを成功させてはならない

12.07.12 Editorial

 

ホンジュラスの大統領を罷免させたクーデター3周年を来週に控え、パラグアイのフェルナンド・ルゴ大統領は、同じ様な議会クーデターで大統領の座を追われた。「ホンジュラスは、パラグアイの事件の演習だった」とルゴ大統領は、民主主義抵抗運動に国際連帯を示すためにアスンシオンを訪問したIUFラテンアメリカ地域書記長ヘラルド・イグレシアスに語った。「今やその技術がパラグアイで完成させられた」

2009年のホンジュラスのクーデターは、当初、南米地域や米国の組織に非難された。クーデタのすぐ後に事実上の政府の茶番めいた選挙が行われ、当初の制裁と非難の波は、撤回、黙認、承認に変わった。

民主主義がずたずたにされ、ホンジュラスは抑圧と広がる貧困の悪夢の螺旋に突入した。労働組合活動家、農民活動家、ジャーナリストは、殺害されたが、犯人は処罰を受けていない。それでも、民主勢力は抵抗を続けている。

パキスタン:カビールワラ・ネスレで、組合が臨時労働者に何百もの常用雇用職を勝ち取る

05.06.12 News

パキスタンで協定が結ばれ、その結果、ネスレカビールワラ乳業工場の何百名もの臨時雇用労働者が常用雇用になる。やっと長期に亘る困難な対立が解決した。何年にも亘る不安定雇用が終了し、何百名もの労働者は、初めて雇用保障を享受するだけでなく、労働組合権を行使できるようになる。

カビールワラ工場で契約労働者として7年間働いたネスレカビールワラ労働者行動委員会の委員長アシュファック・ブットは、「彼らは、私たちはネスレに働いていないと言った。しかし今この協定で、私たちはネスレに働いていることが認められ、初めて常用労働者として工場に行ける」と言った。

契約労働者として10年間働き、行動委員会の委員でもあるシャカワットは、「最初に、常用雇用を要求した時、皆は、私たちを世間知らずと言い、そんなことは不可能だと言った。しかし、食品飲料タバコ全国労連(NFFTBW)とIUFが私たちを支援してくれ、今その不可能を成し遂げた」と言った。

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