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モンデリーズ(キャドベリー)インドで雇用削減、そして労働者の死
09.10.18 News
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モンデリーズの労働者ミルキ・ラムさんは9月21日、インドのバディにある工場で型作り機械を操作中に死亡した。彼の死亡に続き、モンデリーズ・インド社が始めた「任意退職計画」によって大量の労働者が削減された。そのため人員不足が深刻となり、ラムさんが事故にあった時も一人で操作をしていたことが、安全性を欠く状況を作り彼が死亡した要因となったと思われる。
大幅な人員削減の前は、ラムさんは4人チームの一員として働いていた。彼は事故の前にスタッフの増員を要請していたが、拒否された。
インドのバディにおける雇用破壊は、モンデリーズのより大きな問題の一部に過ぎない。同社の拙速かつ持続不可能な利益追求は、2015年以降、世界で16,000人の雇用を抹消させ、そのため残された従業員の安全衛生リスクを増大させている。
法律で決められた現場の安全委員会はあったものの、定期的な会合はなく、機能していなかった。モンデリーズのバディ工場の組合は、安全委員会で安全向上のための提案をいくつか提示していたが、全く実行されていなかったと報告した。
ラムの死亡が発覚してすぐ、労働者たちは業務を停止しバディ工場の前で抗議行動を行い、安全と労働者の命を犠牲に利益を追求する会社の姿勢を非難した。作業停止はラムさんが亡くなった9月21日から27日まで続いた。経営は、作業停止は違法であると通告し、危険な状況での労働を拒否することは違法ストライキと同じだと述べた。
ミルキ・ラムさん(35歳)には妻と二人の子供、そして両親がいる。