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アルジェリア:独立系組合が民主的な運動を阻もうとする政府の標的に

24.01.20 Feature
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軍が承認した5人の大統領候補の1人を選択するように市民に求めた12月12日のアルジェリアの選挙劇では、独立系労働組合を含む民主的な市民社会に対する政府の弾圧を軽減するために何もなされなかった。結社の自由のために闘っているアルジェリア人は今、二重の弾圧に直面している。彼らは、国に掌握された組合連盟UGTAに挑む労働組合員として標的にされており、昨春に勃発した民主主義運動の推進と維持に果たした役割に対して攻撃を受けている。

 

昨年5月、ILOは、アルジェリアへの高レベルの任務に続いて、独立系の組合幹部と組合員の迫害をやめ、彼らの組織を登録し、労働組合員として解雇された者全員を復職させるための対策を直ちに取るよう政府に要請したが、いつも同じ回答である。

 

IUF加盟組織SNATEGおよびCOSYFOP連合の会長であるラオウフ・メラルは、新たな懲罰的告発に直面し続けており、最近ではILOにおける政府に対する苦情への報復として、労働大臣が彼を名誉棄損で訴えた。

 

12月、当局は、ナショナル・センターCGATAの本部としても機能するアルジェにあるIUF加盟組織SNAPAPの本部を封鎖した。組合事務所は24時間警察の監視下にある。

 

大学講師独立系組合SESの委員長であり、CGATAの執行委員会のメンバーであり、ITUCの運営機関の代表でもあるケドゥール・チョイチャが逮捕され、国際人権デーの12月10日に、懲役1年の刑を言い渡された。1か月後、仮釈放されたが1月14日に再び逮捕された。チョイチャは、アルジェリア人権擁護連盟の副会長であり、そのオラン・セクションの会長でもある。

 

独立系組合連合OSATAの書記長ブラヒム・ドウアジは、10月12日に同様の容疑で逮捕され、まだ服役中である。彼は3歳の息子と一緒に逮捕されたが、息子は弁護士が介入して初めて釈放された。

 

COSYFOPに加盟する教育労働者の活動を調整するリム・カドリは、政治犯の釈放を要求する座り込みに参加して、11月24日に逮捕された。4日後に釈放されたが、いまだに法的および警察の厳しい管理下にある。

 

COSYFOPに加盟する看護助手組合の委員長であるハムザ・カウロービは、COSYFOPが呼びかけて12月8日に始まったゼネストを「扇動」したとして起訴され、12月に逮捕され、懲役1年を言い渡された。体調を理由にいったん釈放されたが、1月21日に警察に会うために呼び出され、そのまま姿を消した。

 

アルジェリアの権利擁護者は、平和的なデモに参加したり、ソーシャルメディアで政府を批判したりして拘留されている数百人の市民活動家や、政治活動家の事例を文書化した。文書には、12月19日以降に投獄された若い学生活動家ノア・エル・ホウダ・オッガディの事例も含まれる。実際の人数ははるかに多い。事実上、国の南部から逃れるための情報はなく、移動の自由はどこでも厳しく制限されている。茶番の法的手続きは被告の不在中に行われ、有罪判決を受けた人が、逮捕されるときに初めて刑について知らされることが多い。

 

当局は数百万人の運動を阻止しようと目論んでおり、まだ投獄されていないか、警察の厳格な監督下にいない労働組合と民主主義の活動家は、逮捕や拷問といった差し迫った危険に晒されている。運動を存続させ、成功させるために、これまで以上に組合、人権擁護家、政府といった多方面からの国際的支援が必要とされている。そして、アルジェリアで活動する多くの多国籍企業に、人権侵害が日々増加する不条理な独裁体制に投資し、加担していることを改めて思い出させる必要がある。