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アルジェリアはどうなるのか?

31.05.19 Editorial
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下記の論説は3月11日の朝に書かれた。その晩、政府はブーテフリカ大統領が5期目の候補にならないと発表した。選挙は取り消された。政府が曖昧な「国民会議」を開催する間、ブーテフリカは大統領職に留まる。つまり、依然として我々が説明した通りの状況が続いている。

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2月22日以降、アブデルアジズ・ブーテフリカ大統領の4月18日の選挙への5期目の立候補に反発して、平和的に抗議デモを行うアルジェリア人がますます増え続けている。学生のデモを鎮静化するため、春休みが前倒しされた。より一層多くの労働者がストライキ運動に参加しており、これが国内のあちこちでビジネスや交通を遮断している。IUF加盟のSNATEGと、公共エネルギー・サービスSONELGAZの独立系労働者組合は3月10日、メンバーにゼネストの支援を要請した。

 

ブーテフリカの取り巻き勢力は、支配的な勢力が常にそうであるように、自身の盲目的傲慢さが爆発させた自発的な抗議運動の広がりに驚かされた。。国の労働組合組織を含む複数の中心的支配勢力は、長年公の場でその声を聞くことがなかった幻の大統領から一時的に距離を取り始めた。彼らの目的は、権力の不可欠な要素である「ブーテフリカ不在のブーテフリカイズム」を守るために危機を乗り越えることである。

 

アルジェリア人たちは、変容以上のことを要求している。彼らは、象徴的に独立闘争を利用し、何十年間も貧困と屈辱を市民に強いて、彼らの将来への希望を拒み続けてきた「プーボワール(権力)」と言われる体制の終焉を求めている。

 

成果については不透明である。軍隊と治安部隊の地位は定まっていない。多くの野党が大衆の信頼を得ていない。何年もの間、原則的に民主的な野党の予備軍であった独立系労働組合を含む民主的市民社会は、長く困難なプロセスの舵を取ることになるだろう。

 

アルジェリアの独立系労働組合活動家は、闘争のために、嫌がらせや監視、逮捕、罰金、解雇、投獄といった手痛い代償を払ってきた。彼らが闘い続けることにより、労働運動の普遍的な基礎すなわち民主主義への関わりが、力強く呼び起こされるのである。特に今、彼らの長い闘いにおけるこの潜在的な転換点で、アルジェリアの独立系組合は我々の全面的な支援を必要としている。