Home

雇用を救って、将来を守ろう:コカ・コーラ・アマティル・インドネシアの雇用破壊にノー!

05.03.14 News
印刷用ページ

6

西ジャワにあるコカ・コーラ・インドネシア工場の労働者たちは、1,800人以上の契約労働者の雇用地位と権利に関する交渉を経営が拒否したのを受け、2月24日にジャカルタの本社前で雇用破壊に反対する抗議行動を行った。これに対し経営は、大半の正規労働者を中核的地位から排除するため、「中核」および「非中核」の地位を一方的に再規定してきた。この新たな方針によると、このボトリング工場では、「中核」に当たるのは生産ライン労働者のわずか7%にすぎない。


生産及び物流部門には1,729人の正規労働者と、5社の派遣会社を通じて雇用される1,887人の契約労働者がいる。契約労働者の多くは、コカ・コーラ・インドネシアで勤続5~15年にもなる。

組合は、不安定雇用や差別、一方的な賃下げ、通勤手当、そして顧客の未払いを営業担当自身の負担に転嫁させる残忍な方針などに関して、3度にわたり(2013年10月7、11、24日)、有意義な交渉を申し出た。

2013年11月21日の午後3時、このシビトゥングのボトリング工場で経営は、オペレーターと検査官のみが中核労働に区分され、その他はすべて非中核労働に区分されると発表した。組合は11月22日、これは正規ならびに非正規労働者の双方の雇用保障を脅かすため、この方針を撤回するよう会社に要請文を送った。これに対しコカ・コーラ・アマティルの経営から返ってきた回答は、生産部門のオペレーターと検査官、並びに物流部門の営業担当のみが中核に区分され、それ以外の全ての業務は非中核に当たると、再度明言するものだった。

物流部門には1,110人の労働者がいるが、520人しか「中核」に該当しないことになる。このボトリング工場には、契約労働者と正規労働者がそれぞれ993人と619人いる。正規労働者の中でオペレーターは94人、検査官は16人しかいない。つまり生産部門の労働者のうちわずか110人、7%しか「中核」に区分されないことを意味する。

コカ・コーラ・インドネシアの労働者を代表するIUF加盟組合は、特にコカ・コーラ・アマティル・インドネシア全体の全業務について中核雇用区分を決定したり、第三者制度(外注化)を阻止するなど、労働者の要請実現に向けて誠意を持った交渉を行うため、コカ・コーラ・アマティル・インドネシアに交渉相手として彼らを認めるよう求めている。

11月27日以降、「コカ・コーラ・アマティル・インドネシアの雇用破壊に反対」や「雇用を救って将来を守ろう:コカ・コーラ・システムの雇用破壊にノー!」などと書いたバナーを使って、組合は波状抗議行動を実施している。

ランプンからFSBL、タンジェラングからSBNIP、SBMUJA、SPKMF、SPMSL 及びSBNICなどIUF加盟組合の応援を得た抗議活動者らは2014年2月24日月曜日、9~17時に平和的デモを実施した。2時半に経営は5人の組合代表を呼んで面談したが、中核と非中核の一方的な規定の撤回や、雇用保障問題の取り組みという組合の要請は容認できず、交渉もしないと改めて表明しただけだった。

長年勤務する契約労働者にインドネシアの正規労働者と同じ権利を与えず、また労働協約の対象にしないことは、使い捨て雇用の創出を通じて利益を最大化させようという同社の意図が伺える。IUFは、この不当な行為に反対するインドネシアのコカ・コーラ労働者の抗議行動を全面的に支援する。