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ラテンアメリカのクーデターの新モデルを成功させてはならない

12.07.12 Editorial
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ホンジュラスの大統領を罷免させたクーデター3周年を来週に控え、パラグアイのフェルナンド・ルゴ大統領は、同じ様な議会クーデターで大統領の座を追われた。「ホンジュラスは、パラグアイの事件の演習だった」とルゴ大統領は、民主主義抵抗運動に国際連帯を示すためにアスンシオンを訪問したIUFラテンアメリカ地域書記長ヘラルド・イグレシアスに語った。「今やその技術がパラグアイで完成させられた」

2009年のホンジュラスのクーデターは、当初、南米地域や米国の組織に非難された。クーデタのすぐ後に事実上の政府の茶番めいた選挙が行われ、当初の制裁と非難の波は、撤回、黙認、承認に変わった。

民主主義がずたずたにされ、ホンジュラスは抑圧と広がる貧困の悪夢の螺旋に突入した。労働組合活動家、農民活動家、ジャーナリストは、殺害されたが、犯人は処罰を受けていない。それでも、民主勢力は抵抗を続けている。

ホンジュラスと同様にパラグアイは、絶望的といってもいいほど貧しい国で、極端な不平等が存在する。富と貧困の鍵を握るのは、土地で、まだその状況がはっきりしていない小作農と警備勢力の衝突は、クーデターの口実に使われた。長期に亘るストロエスネル独裁政権下で繁栄する田舎の富豪は、彼らの特権にしっかりしがみついている。

最近のラテンアメリカのクーデターの新モデル(指導者が民主的に速やかに静かに罷免された後にのみ専制が出現する)を事実上の政府とゆっくりと進む正当化で成功させてはならない。ルゴ氏が政権を回復するまであらゆる可能な圧力を維持し、ホンジュラス政府へも圧力をさらにかけていかなければならない。